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【名刺コラム】旧字体を知り、名刺に正しく記載しよう!


日々、名刺を作成していると様々な漢字のお名前が目にとまります。
今までの人生で、見たことがない漢字や読み方が難しい漢字など、大変奥深いと感じます。
同時に、ご注文時の要望質問で「旧字体にできますか」という問い合わせを多くいただきます。
せっかくの名刺ですから、正しい漢字で作成したいですよね。
そこで今回は、旧字体について調べてみました。

旧字体って何?

1946年(第二次世界大戦後)、政府が漢字の略字の採用・点画の整理を行いました。
この簡略化される前の文字が「旧字体」、簡略化された文字が「新字体」といいます。
1950年代以後、全面的に新字体へ切り替えられましたが固有名詞は別扱いであることから人名・地名などでは旧字体や異体字(読み方も意味も同じで形だけが違う漢字 例:「峰」と「峯」、「杯」と「盃」など)の使用が継続されており、コンピューターでの文字規格であるJIS漢字やUnicodeも新字体とその他の字体が並存しています。
そもそも漢字は象形文字・指事文字・会意文字・形声文字の4種類から成り立っています。
象形文字
(しょうけいもじ)
見た目のものの形から生まれた文字(漢字)の事
例:山、川、人、火、水など
指事文字
(しじもじ)
絵としては描きにくい物事の状態や数を点や線の組み合わせで表した文字(漢字)の事
例:一、二、三、上、下など
会意文字
(かいいもじ)
2文字以上の漢字の形・意味を組み合わせて作られた漢字の事
例:明、安、列、因など
形声文字
(けいせいもじ)
意味を表す文字(漢字)と音(読み)を表す文字(漢字)を組み合わせてできた漢字の事
例:銅、草、百、汗、肌など
漢字の成り立ちを知れば、意味合いがわかり面白いかもしれません。
例えば「学」の文字は、以下のような成り立ちになります。

旧字体

旧字体の種類

ご注文時、お客様から問い合わせが多い旧字体を抜粋いたしました。

旧字体の種類

「辺」には多くの旧字体があり驚きました。
やはり旧字体は画数が多く、簡略化されたことが一目瞭然です。

旧字体のお客様はご注文時、変換できず苦労されると思われますのでご注文フォーム内の「その他表面に記載したい項目やレイアウトに関するご要望」の欄へ「高は、はしごだか」とご入力をお願いいたします。
※「高の旧字体」だけですと種類がある旧字体はわかりかねますので、詳しくご入力いただければ幸いです。
※書体によっては対応できないものもございます。

旧字体  ご注文フォーム

あえて旧字体にする(番外編)

2017年、「金沢では旧字体の金澤表記のお店が増えている」という記事を拝見しました。
記事によると、「金沢」よりも「金澤」の方が洗練された印象、風情を与えるとして採用が進み、北陸新幹線の開業で増えた観光客の旅情を誘っていると、述べていました。
確かに画数の多い旧字体なら、情緒ある金沢にピッタリだと思いました。
もし今後、お店を出店するお客様がいらっしゃったらあえて旧字体で屋号を考えてみてはいかがでしょうか。

旧字体

2018/09/26